iPhoneをVoice Overで使う時に、設定を解除しておいた方が、使い易くなる、いくつかの機能がありますので、書いておきます。
今回は三つ書きます。
「シェイク」をオフにする。
iPhoneを左右に振る事によって、直前の動作や操作を取り消す機能があります。
文字入力の時にも使えます。
画面が見えている晴眼者には、とても便利な機能ですが、画面が見えない視覚障害者にとっては、無意識にiPhoneを振ってしまって、せっかく設定したことが、知らない間に元に戻っていたり、文字が消えてしまっていることもあります。
かえって、不便を感じます。
この機能をオフにします。
ただし、iOS13からは、Voice Overを使わない場合は、[3本指のシングルタップ」でこの「シェイク」の代わりになります。
Voice Overユーザーは使えません。
- 「設定」アイコンを選択して、[1本指のダブルタップ]で開きます。
- [1本指の左右フリック]で、「アクセシビリティ」を選択して、[1本指のダブルタップ]で開きます。
- [1本指の左右フリック]で、「タッチ ボタン」を選択して、[1本指のダブルタップ]をします。
- [1本指の左右フリック]で、「シェイクで取り消し オン」を選択して、[1本指のダブルタップ]をします。
「シェイクで取り消し オフ」になります。
画面を縦位置にロックします。
iPhoneで「ビデを」や「ユーチューブ」で動画を見る場合は、iPhoneを横位置にした方が、見やすくなります。
ほとんど動画などを見ない視覚障害者は、iPhoneを縦位置に固定して置いた方が使い易いです。
iPhoneは向きを横位置にしますと、同時に画面も項目なども横位置になってしまいます。
iPhoneを持って、寝転んだりすると、よくこの現象に見舞われます。
そこで、iPhoneを縦位置に固定しておきます。
- 「コントロールセンター」を開きます。
iPhoneのタッチパネルの、一番上にある「ステータスバー」を[1本指のダブルタップ]をして選択をします。 - タッチパネルを下から上に、[3本指でスライド]します。
「コントロールセンター」とガイドがあります。 - [1本指の左右フリック]で、「画面の向きをLock 切り替えボタン オフ」を選択して、[1本指のダブルタップ]をします。
「画面の向きをLock 切り替えボタン オン」になります。
ステータスバーの項目に、「画面の向きはLockされています」とでます。
オーディオダッキングの設定。
音楽や、ラジオを聴いている時に、Voice Overで項目を選択しようとすると、音楽やラジオの声に妨げられて、Voice Overの声が聞き取れない場合があります。
その時に、この「オーディオダッキング」をオンにしておくと、音楽や、ラジオの声が一時的に小さくなり、Voice Overの声がはっきりと聞こえます。
- 「設定」アイコンを、[1本指のダブルタップ]で開きます。
- [1本指の左右フリック]で「アクセシビリティ」を選択して、[1本指のダブルタップ]をします。
- [1本指の左右フリック]で「Voice Over」を選択して、[1本指のダブルタップ]をします。
2回続けて、[1本指のダブルタップ]をしますと、「Voice Over オフ」になりますので、注意してください。
その時は警告が出ますので、[1本指の右フリック]で「キャンセル」を選択して、[1本指のダブルタップ]をしてください。 - [1本指の左右フリック]で、「オーディオ」を選択して、[1本指のダブルタップ]をします。
- [1本指の左右フリック]で、「オーディオダッキング オフ」を選択して、[1本指のダブルタップ]でオンにします。
これで音楽などの声が一時的にちいさくなり、Voice Overの声が聞きやすくなります。
Voice Overの声が消えると、音楽の声も自動的に復帰します。
kawazu/edited by tkoj