「ローター」のオプションには、普段使いで結構便利な物がいくつかありますので、その使い方を書いておきます。
iPhoneの画面に書かれている文字が、あるいは自分で書いたメールの文字が漢字になっているか、カタカナになっているかの判別は、連続読みをしている状態では分かりません。
そこで、「ローター」のジェスチャーでオプションを選択して、判別すると良いと思います。
「文字」
一文字読みをする場合、「ローター」のジェスチャーで「文字」を選択して、判別すると良いと思います。
- 確認したい文字列を選択しておきます。
- 「ローター」のジェスチャーを行ない、「文字」とガイドがあったところで、「ローター」のジェスチャーを止めます。
- [1本指の下スワイプ]をしますと、その文字列の最初の文字から、一文字ずつ読んで行きます。
- 文字を読んだら、最後まで聴いていますと、漢字ならば、詳細読みをしてくれます。仮名であれば「ひらがな」、「カタカナ」の区別をしてくれます。
英文字であれば大文字小文字もガイドしてくれます。
この一文字読みは、意外に必要な場合があります。
「単語」
「ローター」で「単語」を選択しますと、日本語では少し感覚がずれます。
英文ならば、単語と単語の間にスペースがありますので、間違いなく、単語を選んでくれますが、残念ながら、Voice Overの日本語は、きちんと単語を識別してくれません。
ですからこれは、ほとんど使い物にならないと思います。
「句読点」
メールなどの、全文読みをしている時に、句読点などを読むと、うるさく聞こえる事があります。
このような時は「ローター」のジェスチャーで「句読点」を選択します。
1本指の上下スワイプ]で次の項目が選択出来ます。
「無し」、「一部デフォルト」、「全て」。
「無し」を選択すると文中の句読点などを読まなくなりますので、なめらか読みとして文章が聴き易くなります。
「ヒント」
アイコンを選択した後で、「ダブルタップで開きます」とガイドがありますが、これが「ヒント」です。
初心者の場合は、助かることの方が多いのですが、慣れてくると、うるさく感じます。
この場合は、ローターのジェスチャーで、「ヒント」を選択して、[1本指の上下スワイプ]で「ヒントは停止中です」を選択すると、「ヒント」を読まなくなります。
聴きたい場合は、やはり、[1本指の上下スワイプ]で「ヒントを使用中です」を選択します。
「読み上げ速度」
Voice Overの読み上げの速さを調節します。
- 「ローター」のジェスチャーで、「読み上げ速度」を選択します。
- [1本指の上スワイプ]で読み上げスピードが上がって行きます。
何パーセントとガイドがあります。
初期値では50パーセント前後になっています。 - [1本指の下スワイプ]をしますと、読み上げ速度が遅くなって行きます。
30パーセントぐらいにすると、Voice Overの読み上げに慣れていない晴眼者でも聞き取れると思います。
「見出し」
Webなどの「見出し行」にジャンプする方法です。
これはWebなどを開いている時にしか現れません。
- 「ローター」のジェスチャーで「見出し 何個の見出し」を選択します。
- [1本指の下スワイプ]で、次の「見出し」を選択します。
- [1本指の上スワイプ]で、前の「見出し」を選択します。
「リンク」
Webなどの「リンク」にジャンプする方法です。
これはWebを開いている時にしか現れません。
- 「ローター」のジェスチャーで、「リンク」を選択します。
「リンク 何個のリンク」とそのWebにあるリンクの数をガイドします。 - [1本指の下スワイプ]で、次の「リンク」に、ジャンプします。
パソコンのブラウザーの「Tab]キーと同じ役目をします。 - [1本指の上スワイプ]はパソコンの「[Shift+Tab]キーと同じで、前の「リンク」を選択して行きます。
※音量の調節のオプションは、初期値では選択されていません。
kawazu/edited by tkoj