SeeingAIをSiriで使う方法

視覚障害者の目の代わりをしてくれるアプリSeeing AI(無料)が、2019年12月に日本語対応となり使いやすくなりました。
でも、初心者にとっては、アプリを探して起動してからチャンネル(短いテキストやドキュメントなど)に移動して、読み上げてくれる音声を聞くまでの操作は、中々大変です。
ところが、このアプリにはSiriを使って声だけで簡単に使える機能が付いています。
この設定をすれば、Siriに「これ読んで」と話しかけてiPhoneやiPadのカメラをかざすだけで、短いテキストを読んでくれるので簡単に使えます。

それでは、その設定方法を説明します。
iPhoneやiPadはVoiceOverを使っている状態での設定です。
1.Siriに「Seeing AIを開いて」と話しかけると、アプリが開きます。
2.「メニュー、ボタン」と読み上げたら、ダブルタップで開きます。
3.メニューが開いて、「戻るボタン」と読み上げたら、右スワイプで「設定、ボタン」に移動して、ダブルタップで開きます。
4.設定が開いて、「通貨、ボタン」と読み上げたら、1回右スワイプすると「Siriショートカットの構成、ボタン」と読み上げるので、ダブルタップで開きます。
5.「Siriのショートカットで使用するアクティビティを選択します。見出し」と読み上げたら、1回右スワイプして「短いテキストを認識する」に移動して、ダブルタップすると「キャンセル、 ボタン」と読み上げて、「ショートカットを編集」の画面が出ます。
6.右スワイプをして、「短いテキストを編集する、テキストフィールド」と読み上げたら、ダブルタップして書いてある文字を全て削除して「これ読んで」と入力します。(Siriに話しかける言葉なので簡単で忘れないものが良いでしょう。)
7.右スワイプで「Siriに追加、ボタン」に移動して、ダブルタップすると設定されて、前の?の画面に戻ります。

これで「短いテキスト」をSiriに呼び出してもらう設定が出来ました。

続いて便利な、書類を読み上げる「ドキュメント」、お金を識別する「紙幣」、色を識別する「色」、明るさを識別する「ライト」の設定をします。
8.?の画面に戻ったら、右スワイプで「ドキュメントを認識する」に移動して、ダブルタップします。
9.右スワイプをして、「ドキュメントを編集する、テキストフィールド」と読み上げたら、ダブルタップして書いてある文字を全て削除して「この書類は」と入力します。
10.右スワイプで「Siriに追加、ボタン」に移動して、ダブルタップすると設定されます。
11.続いて、8から10の操作で「紙幣を編集する、テキストフィールド」を「このお金は」に書き替えます。
12.「色を編集する、テキストフィールド」を「この色は」に書き替えます。
13.「ライトを編集する、テキストフィールド」を「明るさは」に書き替えます。

これで便利に使えるチャンネルの設定できました。
他にも「製品」、「人物」、「シーン」など有りますが、認識率が低いので使えません。

使い方は、調べたいものの上にカメラを置いて、Siriに「これ読んで」とか「このお金は」と話しかけて、ユックリとカメラを離してゆくと読み上げてくれます。

書類を読んでもらう時は、用紙の真ん中にカメラを置いて、Siriに「この書類は」と話しかけてユックリとカメラを離してゆくと、「端が表示されていません。」とアプリが教えてくれますので、更に離してゆくと、「そのまま」と言ったところで止めると「処理中」と言って読み取りが始まります。(用紙を色の濃いものの上におくと認識されやすくなります。)
読み取りが終わると、「戻るボタン」と読み上げるので、右スワイプをすると文節ごとに読み上げてくれます。連続読みをする時は、左下端に「再生」のボタンがありますのでダブルタップすると連続読みができます。途中で止める時はもう一度ダブルタップで止まります。
段組みされた文章や枠に囲まれた文章、表などの文字はうまく認識されません。
もう一度やり直したい時は、最初からSiriに話しかけた方が簡単です。

日本語の認識率はまだまだですが、視覚障害者の目の代わりをしてくれるアプリとして便利に使ってみて下さい。

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