日時:10月10日(日) 10時から12時
場所:八王子市心身障害者福祉センター 第一会議室
受講者:5名
スタッフ: 9名
講座内容(第1日目)
スクリーンリーダーという画面読み上げソフトをWindows 10のパソコンにインストールして、音声を使ったパソコンの操作を学習しました。今回は無料の「NVDA(Non Visual Desktop Access)」というスクリーンリーダーを使います。
https://www.nvda.jp/
マウスが使えませんので、パソコンの操作はキーボードから行うことになります。
そのため、キーボードのキー配列を覚えることが必要になりますのでその練習を行いました。
・キーボードのキー配列/主な機能キー位置
・パソコンの起動と終了
・ホームポジションについて
・タッチタイピングによる文字入力の練習
4名の方は仕事でパソコンを利用した経験があり、タッチタイピングもスムーズに使いこなせる方もおりました。しかしNVDAについてはどなたもご存知なく、改めてICT支援情報の継続的な提供についてはとても重要と感じました。また、iPhoneのVoiceOverについても、医療機関ではサポートが難しいようです。
*受講者の感想
・正直キータッチは普段から使っているもので今日は特に難しいものではありませんでした。
・久しぶりにキーボードに触って、昔ちょっと触ったことがあったので多少指は動くかなと思っていました。見えている時に使っていたのですが、アルファベットの配列をきちんと頭に入れていませんでしたので、家で練習してみようかなと思います。
・アルファベットの「A」を打つとき、小指と一緒に薬指が動くクセがあり、キャップスロックキーや「S」が誤入力されて難しかったです。
・パソコンは初めてだったので難しかったです。がんばってやりたいと思います。
*スタッフの感想
・受講者全員がスクリーンリーダーを使ったことが無いとの事でした。テキストはこれまで何度も使用され初心者向けに作られたものでゆっくりと進めました。基本のホームポジションや指の動かし方は、サポーターの皆さんが補足して頂いたので理解して頂けたように思います。50音の「あ」行の入力は、皆さんできるようになりました。
・会社ではパソコンを使ってお仕事をされているようで、タッチタイピングも問題ありませんでした。スクリーンリーダーは使ったことがない様で、早速会社のパソコンにインストールしたいと話されていました。スマホはiPhoneを使われていますが、VoiceOverは使っていないとの事です。大学の医療機関の先生に教えていただいているそうですが、VoiceOverの詳しい使い方は分からないようです。iPhone の講習会があれば参加したいとのことです。
・病院事務のアルバイトで、数字入力をした程度しかパソコン経験はありません。拡大読書器の買い替え、パソコン、タブレットのいずれを購入しようかと迷っています。いずれも高価のでなかなか結論が出ないとのこと。次回は、画面表示を黒白反転にすることを希望されています。
・PCは見えなくなる前に少し使っていたとの事ですが、タッチタイピングは初めてでしたので、丁度いい講習内容でした。キー配置の記憶も大丈夫で、特に操作のくせもなく、a,i,u,e,oに関してはほぼ確実にタイピングできるようになりました。
・パソコンはほとんど触ったことがないようです。右、左も即座に反応できず指の動きもぎこちなく思った通りには動かせないです。あいうえおの入力は時間をかけてなんとか出来ました。でも課題が出来るととても喜んでいました。