スペインのアリカンテ大学のモバイルビジョンリサーチラボがNeosistecと共同で開発したナビゲーションアプリ「NaviLens」がiOSとAndroidでも無料で提供されています。
QRコードと同じような専用タグをスマホのカメラで読み取る仕組みですが、GPSやNFCを使わないのでどこでも使えるようです。
専用タグの大きさは、200mm角の物から16mm角の物まで数種類あります。
タグの種類は、パーソナル利用、パブリック利用、ビジネス利用が有りますが、公共施設、学校、地下鉄やバス、博物館などでの利用がバルセロナで展開され始めたところで、日本では神戸で実験が始まると言う話もあるようです。
使い方は、いたって簡単でスマホのアプリを起動して、カメラの視野にタグが入ると書き込まれた情報を読み上げると共に、そのタグまでの距離と方角を教えてくれます。QRコードのようにカメラの焦点を合わせる必要は有りません。
例えば、「非常口」と言う情報の入った大きなタグが有ったとすると、10メートル離れている処でアプリを起動してカメラの視野に入ると瞬時に「10メートル先、右に傾斜、非常口」と読み上げるので、案内に従って向きを修正して進むと、「5メートル先、正面、非常口」と、情報が更新されて、後どのくらいの距離で非常口に着くかも分かります。
でも、日本ではまだパブリック利用されていないので、実験は出来ないのですが、公式サイトから「公共施設用タグ」や「学校施設用タグ」がPDFファイルで無料提供されているので、それを印刷して使う事が出来ます。
パーソナル利用のタグは、以前、kawazuさんがdzemimlに投稿された「Tag of Things ものタグ」と同じ使い方が出来ます。
無料で提供されるPDFファイルを印刷して、使いたい大きさのものを切り分けて貼り付け、アプリで情報を登録して使う事が出来ます。
「ものタグ」と違うのは、離れた所からでも情報を読み取る事が出来る点ではないでしょうか。
パーソナルタグは、A4に一つのタグの物から、A4に64個のタグが配置されたものまで数種類あり、切り分けて使います。
パブリック利用はこれからの展開ですが、パーソナル利用はすぐにでも使えるので視覚障害者に紹介して便利に使って貰いたいと思っています。
参考サイト
「NaviLens」公式サイト
使い方かんたん!設置も楽々! Navilensが変える視覚障害者の移動と暮らし
スペイン発。視覚障害者をカラフルに誘導する「Navilens」。
「NaviLens」を使ってナビゲーションを体験してみました
tkoj