Voice Overを使って初めてのiPhone 04 ロックの解除とホームの読み方

iPhoneを使用するためには、「ロック」(スリープ)を解除する必要があります。

「ロック」(スリープ)の状態の時は、iPhoneのTouchパネルに触っても、何の反応もしません。
iPhoneを使用しない時は、この「ロック」(スリープ)状態にしておきます。
iPhoneを使いたい時は、この「ロック」を解除して使います。
現時点では、この「iPhone SE2」には、パスコードもTouch IDも設定してありません。
「ロック」(スリープ)を解除するには、「ホーム」ボタンを軽く1度押します。
長押しをすると「ピーン」と少し大きな音がして、「Siri」が起動してしまいます。
「ロック」をした時に何かの操作をしていた場合は、その画面が引き続き出ます。
その時は、「ホーム」とガイドがあるまで、何回か軽く「ホーム」ボタンを押します。
この「ホーム」の画面がiPhoneの最初の画面です。

ホーム画面の説明をしておきます。

一番上に「ステータスバー」が一行表示されています。
ここには、data通信の状態やWi-Fiの状態、現在の時間、バッテリーの残量などが表示されています。
その下に、アプリの「アイコン」が4列5行の、20個並んでいます。
その下に、現在のホームのページ情報が次の様に出ています。
「全2ページ中1ページ目」。
多くのアプリをインストールして行きますと、全ページの数がどんどんと増えて行きます。

画面の一番下に、「ドック」が有ります。
この「ドック」は、上の「アイコン」のページが変わっても、常に同じアイコンが表示されているのが特徴です。
つまり、使用頻度が多いアイコンを、この「ドック」に入れておきます。
通常は、次の「アイコン」が表示されています。
「電話」、「safari」、「メール」、「メッセージ」、「ミュージック」などです。
なお、アプリの「アイコン」は並べ替えが出来ますし、「ドック」には「アイコン」の追加も出来ます。

アイコンの選択方法を三通り書いておきます。
自分のやりやすい方法で行なってください。

まず「ホーム」には何が書いてあるかを知る必要があります。
視覚障害者は、パソコンでも同じですが、初めて開いた画面では、その画面に何が書いてあるかを一度把握する必要があります。
晴眼者みたいに一瞥するだけでは分かりません。
つまり、その画面の全てを、Voice Overで読み上げてもらいます。
時間がかかりますが仕方がありません。
「ホーム」ボタンを押して「ホーム」を開いたら、[2本指の上スワイプ]をします。
[2本指の上スワイプ]は、2本の指を少し開いて2本同時に、上方向にスワイプします。
ジャンケンのチョキの形ですると良いと思います。
そのページに書かれてある全てを、上から順に連続で読み上げてくれます。
Webページにも活用が出来ます。
最後まで読み終わると、「ポン」と音がします。
ただし、「ホーム」では一番上にある、「ステータスバー」は読み上げません。

「アイコン」の選択方法
1.一番目の方法。
Touchパネルの左の上から、下の方に静かに、ゆっくりと、スライド(ドラッグ)して行きますと、「アイコン」の一列目の一番上の「アイコン」を読み上げます。
読み上げた「アイコン」は選択状態になっています。
指先を右方向に静かに、ゆっくりとドラッグしますと、2列目の一番上の「アイコン」を読み上げます。
さらに、右方向にドラッグすると3列目、4列目と順番に「アイコン」を読み上げて行きます。
その間、指はTouchパネルから離しません。
4列目の「アイコン」を読んだら、下にドラッグしますと、2行目の4列目の「アイコン」を読みます。
今度は左にドラッグして行きますと、2行目の3列目、2列目、1列目と順に「アイコン」を読み上げて行きます(選択して行きます)。
「アイコン」が終わったら、下の「ドック」のアイコンもドラッグで読んで行きます。
目的の「アイコン」を読み上げたら、指をTouchパネルから離します。
その「アイコン」が選択状態になっています。
視覚的には黒い枠で囲まれています。

2.二番目の方法。
「ホーム」ボタンを押して「ホーム」を開いた直後は、一列目の一番上の「アイコン」が選択されています。
[1本指の右フリック]をして行きますと、2列目、3列目、4列目の一番上の「アイコン」を読んで行きます。
1行目が終わると、2行目の1列目の「アイコン」から続けて読み上げて行きます。
読み上げられたアイコンは選択状態になっています。

3.三番目の方法。
[2本指の上スワイプ]をして「アイコン」を上から読んで行きます。
目的の「アイコン」を読み上げたら、素早く、[2本指のシングルタップ]をして、読み上げを停止します。
希望の「アイコン」の近所が選択状態になっています。
ところが残念ですが、止まった「アイコン」は読む上げられません。
そこで、[1本指の左右スワイプ]を1回か2回繰り返しますと、目的の「アイコン」を読み上げて、選択状態にします。
「2本指でのシングルタップ」をした時は大抵、目的の「アイコン」を通り越しています。
そこで、[1本指の左スワイプ]をした方が、希望のアイコンを読み上げる確立が多いと思われます。

慣れてくると、上の三つの方法を使い分けて、素早く目的の「アイコン」を探せるようになると思います。

選択した「アイコン」を実行するには、[1本指のダブルタップ]をします。
[1本指のダブルタップ]は、選択した「アイコン」の上でする必要はありません。
Touchパネルの何処で行なってもかまいません。

iPhoneを「ロック」(スリープ)状態にします。
右側面にある、「スリープ/電源」ボタンを、軽く一度押しますと、「ピュー」と音がして、iPhoneが「ロック」状態になります。
画面は真っ暗になります。
触っても何の反応もありません。
この状態で、iPhoneを持ち歩きます。
「ロック」状態でも、電話やメールの着信音は鳴ります。

iPhoneは長期間使用しない場合を除いて、電源は切りません。
電源を切ってしまいますと、電話の着信音はなりません。

kawazu/edited by tkoj

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